裏移り

【裏移り】


裏移り状態とは、印刷した面が上もしくは下の紙に移ってしまうことを指します。
紙が汚れてしまいますので、その紙は使えなくなってしまい、印刷をやり直すことになります。
これにはいろいろな理由がありますが、よく起こることですので注意が必要です。
原因としては温度もしくは湿度の管理がしっかりとできていないため、印刷機から出てきた印刷物のインキがきちんと乾かないということがあります。
また、スプレーパウダーの量が少ないため、インキの乗りと乾きが良くないという原因も考えられます。

印刷している段階で裏移り状態に気づいたら、すぐに印刷を止めてその被害を増やさないことが第一段階となります。
そして、インキが乾かない理由を調べ、インキの量を減らしたり、スプレーパウダーの量を増やしたりして試します。
それでもダメなら温度もしくは湿度が原因であることが多いので、調節を行います。
単純な理由によることが多いのですが、仕上がりに大きく影響するトラブルですので、きちんとすぐに対処することが重要です。