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天のり

用語集

 用語 天のり
カテゴリ製本

【天のり】


単式伝票や原稿用紙、便箋など1枚ずつ剥がして使うために製本されるものはみな、「天のり」という背固め方法が採られています。
印刷物の綴じられている側―天側―をのりで固めるので、「天のり」というわけです。

例えば100枚入り伝票を作成する場合、印刷した伝票を100枚数えて表紙と裏表紙を付けて1冊とし、それを数十冊分重ねて背になる部分にのりを付けます。
この際使用するのは事務用製本専用の接着糊で、刷毛を使って均一に塗ります。
これを自然乾燥させた後、表紙と裏表紙の間、つまり 1冊 分だけをナイフを使って剥がし、マーブル巻きやクロス巻きします。
あるいは最初から表紙・裏表紙はつけず伝票部分だけを同じようにして作成した後、表紙を付けてクロス巻きやマーブル巻きにすることもあります。

また上質なものは、糊を塗った 後の背に薄い紙を貼り付け、時間が経っても天のり部分がバラバラにならない工夫が施されています。
穴が必要なものならマーブル巻きやクロス巻きの後にドリル穿孔機で穴を開けて完成です。

■ 概略図8118

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