左開き

【左開き】

「左開き」とは書籍や雑誌などの出版物を読み進める際に右から左に向けてページを繰っていくタイプの製本方法のことです。
別の言い方をすれば「左綴じ」で、表紙を表にした際に左側が綴じられているためにこう呼ばれます。

左開きは基本的に横書き文字の出版物に使用されています。
横書きだと左から右へと読み進めていくことになるため、右から左へとページを繰っていく左開きの方が自然な形で読み進めることができるからです。
それで横書きが多い教科書やマニュアル本、取扱説明書などは全て左開きになっています。
当然英語などの洋書も左開きです。
逆に縦書きの小説や漫画などは右から左へと読み進めていくため、これとは逆の右開き右綴じになります。

左開きか右開きかで、縦長の本に横長の図表などを90度回転させて挿入する際にも違いが出てきます。
この場合、読み進める流れを考慮するので、左開きなら本の左端を頭と考えて本を時計回りに90度回転させて見るように配置します。
右開きの場合はこの逆で、本の右側を頭と考えて本を反時計回りに90度回転させると見られるように配置されます。