用語集
用語 背丁カテゴリ 製本
【背丁・背標とは?何の為にあるの?】
元々書物などの印刷は、1ページずつ印刷しているわけではなく、1枚の紙に32ページや16ページ・8ページ等の単位でまとめて印刷しています。
これを一定の折り方で折ると、ページ順にきちんと並んだ小冊子ができるようになっているのです。
この小冊子を折丁と呼び、この折丁を複数冊重ねて接着させて、1冊の本が完成するのです。
この折丁を作成した際に忘れてはならない大切なこととして、「背丁」を入れるという作業があります。
「背丁」とは折丁の背に刷り込む文字のことで、品名や巻数、月号、折名などが刷り込まれます。
印刷業者の工場には沢山の出版物が集積する為、類似した異なる書物の折丁が間違って混ざってしまうことがないようにしているのです。
前述の通り背丁は多くの場合折丁の背の部分に入れますが、業者や印刷物の種類によっては折丁のトップページや最終ページの小口側版面外に入れることもあります。
また背丁と共に、●や■などの記号を背に入れて、折丁を正しい順番に並べると階段状に記号が並ぶようにし、こうして乱丁や落丁を防ぐ「背標」も施されます。場合によってはこの背標も含めて「背丁」と呼んでいることもあります。