植物油インキ

【植物油インキ】


植物油インキとは、植物由来の油を配合しているインキのことです。
油の種類としては大豆油が最もポピュラーですが、他にも亜麻仁油やパームオイルなどがあります。
これらの油は生成可能な油として利用されていますし、有機溶剤と違って環境への大きなダメージを与えたり、作業員に健康被害をもたらしたりすることが少ないという特徴を持っています。
特に環境への影響という点での要素が大きく、世界中で植物油インキの使用を推奨する動きが強まっています。

日本をはじめとする国々では、植物油インキを使っている印刷物に※特定のマークを付けられるような制度がなされていて、環境に貢献しているということを直接示せるようになっています。
日本では植物油インキマークが定められていて、大豆油など特定の原料を一定量以上用いているインキに適用されます。印刷の世界では、どうしても化学物質を多量に扱うため、環境への取り組みというのは大事な要素ですが、その一つの取り組みとして植物油インキの使用が重要なポイントとなっています。

※含有基準量
　・枚葉インキ：20%以上（但し金、銀、パール、白インキ　10%以上）
　・各種UVインキ：7%以上
　・ヒートセットオフ輸インキ：7%以上
　・新聞オフ輸インキ：30%以上