トラッピング

用語集

1.
トラッピング（trapping）とは、本来の意味はオフセット印刷において、先刷りインキの上に後刷りインキが重なっていく状態のことを指します。
フルカラー印刷をする時には、この色の転移ができるだけ少なくなるように、一般的に色面積が少ないカラーから印刷をしていきます。
通常は、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの順番でしていきます。
こうすることによって、色同士の移りがなくなり、より鮮明できれいな仕上がりとなるのです。
多色印刷では、インキのタックを印刷順序にしたがって下げることによりトラッピングを良くする工夫をしています。また、印圧を印刷順に下げることも効果があります。

■ 概略図

＝
A
●トラッピング良好
2色目のマゼンタのトラッピングが良好で紫色の発色が良い。
B
●トラッピング不良
2色目のマゼンタのトラッピングが悪く、紫の発色が青みに偏る。
＝

2.
最近カラーDTPのカラー画像処理機能に、このトラッピングの言葉が使われ、「切り抜き」とか「毛抜き合わせ」の意味にとられていますが、
カラー製版としての意味は、絵柄を重ねて印刷をする場合に絵柄の周囲に白の隙間ができないように処理する機能を指します。

■ 概略図