上質紙

印刷用紙の品質は、用紙に含まれるパルプの含有率によって変化します。
上質紙は印刷用紙の一つで、パルプ化学含有率が100%のものを指します。
上質紙は表面に光沢がなく、コート紙のようなコーティング加工は施されていません。
また、インクを吸収しやすいため、印刷をする場合には、湿し水の量を適切な値に調節する必要があります。
にじみが生じる場合には、水分を減らすか、インクの濃度を薄くする必要があります。

上質紙のパルプ含有率は100%であるため、その分コストがかかります。
ただし見た目が美しいため、印刷の仕上がりを向上させるためには上質紙が向いています。
上質紙に使用されるパルプは木材由来のものですが、エコロジーを重視する社会風土が根付いてきたため、非木材の素材を使用するケースも増えています。
非木材の原料には葦、竹などがあります。
上質紙はコピー用紙としても利用されることが多く、家庭用プリンターの印刷用として活用されるため、身近な用紙でもあります。

■ 概略図