用語集
用語 アルコール湿し水カテゴリ 印刷
【アルコール湿し水とは】
オフセット印刷では印刷にインキと湿し水を使用します。水と油の反発作用を利用して印刷するため、湿し水の親和性による印刷の仕上がりが変わってきます。
湿し水は真水ではなく、版胴に水が浸透しやすくするため、添加剤が加えられています。アルカリ性の湿し水には界面活性剤が使用されていますし、版胴の細部にまで湿し水が浸透するよう助けるためアルコールが加えられます。アルコールが添加された湿し水をアルコール湿し水と呼んでいます。
アルコール湿し水を利用することで、湿し水の表面張力が低下します。表面張力が低下するため版胴に水が浸透しやすくなるのです。
アルコール湿し水を利用することで、鮮明な画像を印刷することが可能になりました。写真集などの印刷の際にはアルコール湿し水を利用しています。アルコール湿し水を利用すると、印刷のカスレなどが起きやすくなるため、近年ではアルコールに代わりノンアルコールタイプの湿し水が使われることも多くなりました。